秋の北海道・渚滑川でフライフィッシング



 

多くの河川が禁漁となって一息つく10月の初旬に、昨年に引き続いてまた北海道に行けることになった。昨年は阿寒川でとても良い旅が出来たけど、今回は札幌、旭川で仕事をやっつけた後に紋別方面へ行く計画にしてみた。9月に発生した北海道胆振東部地震によって直接的な被害だけでなく、北海道全体の観光客がかなり減っていると聞いていたので、良いタイミングになったかな。

 

色々と川の選択肢はあるけど、外部の人間にとっては情報が少ない上に、この時期の道東はヒグマも怖い。メジャーな河川の渚滑川で釣りを楽しむことにした。渚滑川と言えば、古くからキャッチ&リリースに取り組んでいて、ニジマスの面白い釣りができることで有名。町を挙げて釣りを通した地域振興も考えている。以前から色々と話は聞いていたけれど、こういう時期だからこそ行くことに意義を感じた。

 

新千歳空港でレンタカーをピックアップ。新しいプリウスを借りてみたけど、最近の車の進化に驚いた。オートクルーズで速度をセットすると、前の車に合わせて、加速だけでなく、減速まで自動でやってくれて勝手に流れに乗ってくれる。高速だと本当に楽だった。古い車の自分には新鮮だったけど、コレって今は常識なの?

 

この車には北海道ならではの鹿笛も付いていた。

 

 

 

まずは久しぶりの札幌。確かに観光客は少ない気がした。実際にホテルでも部屋をアップグレードしてくれていたし、広い朝食の会場は閑散としていた。せめてもの気持ちで夜はススキノの街へと繰り出し、食事を楽しむことにした。せっかくなので海産物を楽しみたい。北海道の中でも札幌は結局他の地域から食材を持ってくるから東京と同じだよという人もいたが、果たして。

 

まずはサンマのお刺身から。やっぱり旬の魚は美味し。

 

 

 

カニさん。

 

 

 

サバを炙っちゃう。しかし、魚っていうのはちょっと炙るだけでほんとに変わる。

 

 

 

 

相変わらず北海道のホッケはでかい。半身で頼んだ。

 

 

 

翌日、仕事の合間の旭川ではお昼にラーメンも。

 

 

 

滝上町へ到着。ちょっと釣り場を見てみたけど、なにせエリアが広いので、情報をいただきにここ「渚滑川とトラウトを守る会」の釣り小屋に寄ってみた。運良く理事長の扇谷さんにお会いすることができた。

 

 

 

川に降りてみると、早速洗礼が。川岸にクマの足跡がはっきりと残っていた。この時期はカラフトマスが遡上してきているので、川に寄ってくる。熊鈴と笛を高らかに鳴らした。まあ、バッタリ出くわすのを気を付けていれば必要以上に恐れることもないかな。これまでも釣り人の事故は無いとのこと。

 

 


 

紅葉が始まり、美しい渓相が広がっていた。渚滑川は映像や写真で見るとかなり川幅が広く、大場所のイメージがあったのだけど、深さが均一で、普通に対岸まで渡ることもできる。水は冷たく、流れも重いけど、実際はかなり釣りやすい川とのイメージを持った。

 

 

 

川の中ほどまでウェーディングして、対岸の流れを釣っていく。渚滑川は魚がライズすることは少なく、ブラインドででっかいドライフライを流していくのだそう。

 

 

 

コンスタントに魚が釣れてくる。さすがキャッチ&リリースの川だけあって、魚のストックはかなり多い。途中暖かくなってくるとライズも始まった。

 

 

 

夜は滝上町にある「海鮮・焼肉バルNakagawa」さんへ。海鮮から揚げ物まで、いろんなメニューがあるので旅の人間には嬉しい。

 

 

 

さすがに海鮮物に飽きたので、この日はトンカツ!

 

 

 

最終日は釣りをせず、フライトまで海辺でのんびりした。冬には流氷の押し寄せる町。束の間のおだやかな空が広がっていた。紋別港で海鮮工場併設のお店でお土産を買って大満足。

 

 

 

オホーツク紋別空港は今まで見た空港の中で一番小さい空港だった。レンタカーの営業所が見つからないなーと思っていたら、空港の中、それも建物のすぐ隣にあった。お土産屋さんもとても小さいので、紋別港で買っておいて助かった。

 

 

 

目の前に停まっている飛行機に歩いて乗り込む。羽田へは一日一便。

 

 

 

紋別地方は何も無いけれど、自然の中に暮らしがあって、とても素晴らしいところだった。北海道は行くたびにその魅力にハマっていく。一日も早い観光や産業の復活をお祈りしたい。

 

また行こう、っと。

 

 

 



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