フライフィッシング初心者の友人を連れて早春の那須塩原・箒川へ



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 友人たちからは「釣りに連れてって」と言われる機会も多いんだけど、その時に一番悩むのが場所選び。「フライフィッシングって楽しい」と思ってほしいので、アクセスや雰囲気、当日の状況の予想、そしてその人のレベルで魚が釣れるかどうかなど、選択がとても難しい。良い情報が回ってきても、たいていの健全な大人は「今週末に行こう」と言っても無理なので(笑)、ある程度前もって決め打ちせざるを得ないこともさらに難しくする。魚が釣れれば良いかというとそうでもなくて、フライフィッシングでは自然のサイクルを感じることも大事にしてほしいので、雰囲気も重要。最近はその人が釣りの何に興味を持っているかをなんとなく感じとって決めるようにしている。

 

ひたすら情報を集めて場所を決めて行っても、それでもどうしても状況が悪くて釣れないときはツラい。他の釣りでもなんでも釣りをやったことがある人だと「釣れないこともある」ってことは分かってくれるんだけど(というか、その方が多いんだけど笑)、「釣りは行かなきゃ分からないところが面白い」ってところまではなかなか理解されない。生き物が相手なので、行けば必ず成立する遊びではないのだ。だから今日も釣りに行く。

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釣れなかった時は「川を歩いたり、竿を振っているだけで楽しかった」と言ってくれるんだけど…、やっぱり魚の引きを味わってほしいもの。というわけで、今回は色々と考えた上で、栃木県の那須塩原を流れる箒川へ行くことに。フライとルアー専用のキャッチ&リリース区間が設定されていて、大型のニジマスが釣れる。川へのアクセスもしやすく、流れの緩やかなプールも多くあって釣りやすい。ここは地元の観光協会なんかとも連携して、漁協(塩原漁業協同組合)の活動がとてもうまくいっているように見える。人が来る→お金が落ちる→放流量が増える→さらに人が来るっていう典型的な好循環。

 

9時頃到着して、釣り始めると10時ごろからポツポツ虫が出だした。それとともに大型のニジマスのライズが始まる。何投かしているのを見ていると、いきなり掛けた。いいサイズのニジマス。と思ったらすぐに痛恨のブレイク…。ラインをガッチリ抑えて、引っ張りっこをしてしまった。あー、デカイ魚とのやり取りを教えてなかった…。

 

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気を取り直して続けるも、フライには出るものの本命の大型は掛からない。こういう釣りではチャンスを逃しちゃいけないという良いレッスンになったのかな?

 

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いったん上がってランチの後もやっぱりライズの釣りがしたいということで、また別のプールへ。見た目とは違って流れが複雑で、バックがとりづらい難しいポイント。フライを取っ替え引っ替え狙っていると、夕方になって虫も出だして、かなりの大型が上ずってきた。動き回りながら盛んにライズを繰り返している。良いサイズを掛けるもまたもやブレイク…。だけど、掛けるまでの動きは1日でかなり上達した様子で満足。この日は小さいながらもヤマメとニジマスを釣って納竿することにした。短い時間でこれだけの実践ができる川はあまり無い。

 

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自分もちょっとだけやらせてもらって、なんとかゲット。最後は18番のCDCダン。ヒレピンで嬉しかった。釣ってもらうことも大事だけど、適切なタイミングで釣ってみせてテンションを上げてもらうこともこれまた大事(笑)。

 

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初心者を釣りに連れて行くのはとても楽しい。自分が楽しんでいることを誰かとシェアできることは幸せなことだ。魚が釣れて喜んでいたり、興奮して手が震えているのを見るのは掛け値なしに嬉しい。いや、大人になって手が震えるほど興奮することがどれだけあるだろうか。

 

だから今日も釣りに行く。

 

 

 

 



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