釣りで一つの川に通うことの大切さ



ChikumaEyeC

 

軽井沢にあるCoffee House Shakerの黒澤さんとは確か数年前のテンプラキャンプで会ったのが最初だったか。あるいは他のイベントだったか。記憶力の低下が著しい。これが老いか。その後も何度もイベント会場やShakerに寄った時に会ってはいたけど、ついぞ釣りはご一緒する機会は無かったのだった。黒澤さんはローカルで、地元の川に通っていて、休みも平日。今回はお願いしてお休みの日の千曲川水系の釣りに同行させていただくこととなった。

 

釣りにおいてローカルとは最強を意味する。この時期にはどんな虫が出て、どこに魚が着いているのか、一年の流れを通して感覚的に知っている。また旬な情報が入ってくるネットワークも持っている。その情報がこっちまで届いてくるころには、その地元ではとっくに終わってる(笑)。どんなエキスパートでも雑誌の取材などの際は地元の方の協力があるもの。

 

この日は朝4時に起きて一路軽井沢へ。地元の人曰く、ゴールデンウィークを過ぎたこの時期が人も少なくて一番気持ちの良い季節とのこと。確かに新緑が美しく、暑くもなく、少し肌寒いぐらいの気候が最高。

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まずは源流域へ。少し水が少ないけど、素晴らしい渓相。今年は既にどこも渇水で、耳に入ってくる状況もあまり良くないものばかり。ここも例外ではなかった。

 

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 河原の木陰で休憩。釣りに誰と何人で行くのかは、それぞれ好みがあると思う。場所にもよるけど、あらゆる雑事から離れて1人で川に立ちたいと思うときもあれば、2人で 色々と話しながらの釣り、はたまた3人かそれ以上のグループでワイワイと。それぞれに楽しみがある。一緒に行く仲間も初心者だったり、同じようなレベルの人だったり、師匠的な人 だったり。

 

釣り場では意外と一人で来ている人が多いように感じる。みんな日常を忘れたいのかな? そもそも釣り仲間を作るのは意外に難しいのかもしれない。釣り場の状況が良ければお互いすぐに行ける状況にないと成立しないし、社会人であればなかなか難しいのが現実。結果一人で行くことが多くなる。この辺りの状況を少し変えたのがFacebookだろうか。比較的年齢層の高いフライフィッシャーのコミュニティ形成には格好のツールとなっているご様子。また、山の上の川では2人がベターだと思う。何か事故が あった時も対応ができるし、交代して釣っていくには3人は多過ぎる。


 

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移動の途中に見えた美しい八ヶ岳。手前には一面のレタス畑。この日は運転までしてもらって色々なポイントに連れて行ってもらった。感謝感激。

 

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この日の締めのイブニングは本流ポイントへ入った。いくつかのヤマメのライズを譲ってもらってトライするものの、キャッチには至らなかった。飛んでいる虫と実際に魚が食べている虫が違ったのかどうか分からないが、自分のフライには無反応だった。

 

この日はローカルの強さ、一つの川に通いこむことの大切さを改めて痛感し、収穫の多い一日となった。まだまだ修行が必要だということだ。自分の好きな川を一つ見つけて、そこを生涯釣っていくというのもステキ。やはり将来は川の傍に住みたいという思いも一層強くなった。

 

 

 

 

 



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